「あなたに2度目の恋をする」

初めまして

 私はドキドキしながら扉を開ける。緊張ではない、知らない彼の命が尽きる瞬間を見るのが怖くて憂鬱なのだ。
 神様は言った。私が高校生になり、高2の4月に転校先の学校で知り合った私の目の前で毎日夢に見る彼が6月に死ぬのだと。
 運命の日まであと2ヶ月。長く聞こえるかもしれないが、結局すぐに来てしまうのだろう。知り合いが目の前で死ぬのを見たいわけがない。まぁ、まだ彼がどんな人かも分からないけれど。
「では、自己紹介をお願いします。」
「天野宙です。あ、宇宙の宙でそらって呼びます。誕生日は12月24日クリスマスイブです。よろしく」
「え、待って俺も天野空だよ。青空の空だけど」
「え?すごい偶然…よろしくね」
「うち香澄。こっちが真澄。うちら双子なんよーよろー」
「ウェーイ、そらっちよろー」
「香澄と真澄、双子なん?よろー」
 私は相手のタイプに合わせてノリが変わる。色んな友達がいた方が楽しいのは当たり前だろう。
「空と香澄たちは誕生日いつなの?」
「俺さ、これも驚くことに12月25日、そらっちの翌日なんよな」
「マジ?偶然重なりすぎ…え、」
「うちらは6月14日だよーん…って、あれ?そらっち?」
 彼が…死ぬのか。輪廻転生をして生まれた時からずっと毎日神様は死ぬ彼の夢を見せてきた。だから、夢だとはいえ頭の隅にはいつも彼の顔があった。
 あぁ、なんと言うことだろう。なんでよりにもやって同姓同名の初めて仲良くなった人を神様は殺すのか。
 前世の私は何を願ったのだろう。
「あ、次の授業の準備してくるね、またあとで」
 段々気持ちが悪くなっていき、私はその場を離れることにした。
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