私は優秀なストーカーから逃げられない
私の名前は山内琴音。26歳。営業だ。

総合事務で入社したが、何故か営業に回された。

毎日、私は、1時間ほどかけて、電車で会社に通勤している。

少し混む路線だが、女性専用車両のおかげで他の車両よりマシだ。

私が所属している部署の人はギリギリの出社の人が多く、皆10分前から仕事に入っている人が多いが、私は、就業時間20分前に着き、少し落ち着いてから、仕事に入っている。

それが、毎日のルーティンだった。

デスクに着くと、もう仕事をしている人がいる。

影山奏先輩だ。確か28歳。

「おはようございます。今日も早いですね。」

「お、おはよう…。そ、そうかな?山内さんも早いね…。」

影山さんは、イケメンで、しかもとても優しい。

だから社内でモテている。

私から言うと高嶺の花の存在だ。

毎朝の2人きりの空間がちょっと嬉しかったりする。

私は給湯室へ行き、影山さんと自分の分のコーヒーを挿れて渡すのも日課になっていた。

「どうぞ。」

「ありがとう…。嬉しい…毎日、ありがとう…。」

ニコッと微笑まれると心臓がキューっとなる。

今日も1日頑張れそう。

私は、自分の席に戻り、仕事の準備をした。

先方に渡すデータは出来たから、リーダーに送って…。

「よし!」

もう一件の分、取り掛かろう。

するとゾロゾロと他の人達が出社して来た。

「おはよう。」

「おはようございます。」

「おはようございます。」

私はリーダーに声をかけた。

「おはようございます。明日までの期限のものあるんですが、チェックお願いします。」

「おはよう。あぁ。了解!ちょっと今日、出ないとだから午後から見るね。」

「はい。お願いします。」

私は別の得意先の資料作りをする事にした。

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