時田君と私の秘密の契約〜毎週金曜日の秘め事〜
 「会社では今まで通りただの同僚として接しましょう。会社で俺たちの関係がバレると後々色々厄介なので、俺達は秘密の関係でいるんです。もし向日葵さんが俺と関係を続ける事に抵抗があるなら、毎週金曜日の週末を必ず会う日にして、お互いの欲を満たす日にするって言うのはどうですか⁇勿論お互いに生理的理由とか心理的理由とか様々な要素があるので、毎週必ず会わなければならない訳ではありません。お互いに会いたいと思ったら会う…。それでどうでしょう⁇」

 時田くんの提案に驚いてしまった⁈まさか毎週会う秘密の関係を提案されるなんて…⁈でも…どこか拒めない自分もいた。それがどうしてなのか⁇身体が時田くんを欲するからだと自分自身に苦しい言い訳をして、「分かった…でも、毎週金曜日に必ず私が会うとは限らないから…。」と逃げるように言葉尻を濁して自分の気持ちを誤魔化した。

 「勿論。向日葵さんが会いたいと思った時で構いません。」

 苦笑しながら言う時田くんの瞳はどこか悲しそうだった。どうしてそんなに悲しそうな顔をするのだろう⁇時田くんの真意がいまいち読み取れない。

 ホテルの部屋を出る時、「俺から一つ要求があって…。」と言って時田くんに呼び止められた。

 「んっ⁇」と首を傾げて不思議がる私の腕を時田くんが引き寄せる。

 「今度会う時は、俺の家に来てください。毎回ホテルを使用して同じ会社の誰かに見られたらまずいですから…。毎週金曜日に俺の部屋に来て会う。それが向日葵さんと俺の秘密の契約です。」

 いつも聞き慣れている低い声のトーンで甘く囁かれて、私は真っ赤な顔で紅潮してしまった。

 「じゃあ、帰りましょう。」と行って私達は一緒にホテルの部屋を後にした…。

 結局流されるように時田くんと絶対に誰にも言えない秘密の契約を結んでしまった私は、毎週金曜日に時田くんの家まで行く事になってしまった…。

 
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