傲慢すぎる警視に衛られて愛される

15章

式場のある丘の上、空は今にも雨が降りそうな雲に覆われていた。

洋風の鉄柵の門を抜けると、白い大理石の階段が緩やかに続き、その頂にチャペルが鎮座している。

薔薇の蔓が絡まるアーチ、磨き上げられた真鍮のドアノブ、キラキラ光るステンドグラス。

どれをとっても、ここが「祝福の場所」であることを声高に主張していた。

だがその美しさとは裏腹に、スタッフたちの動きはどこかぎこちなく、ざわついていた。

結婚式スタッフはもちろんいない。

警察官がスタッフや来客者に扮してる。

ちなみに今日の作戦は美憂には知らされていない。


(知ったら、きっと反対するから――)
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