傲慢すぎる警視に衛られて愛される
控室は白を基調とした小ぢんまりとした部屋だった。

鏡の前に置かれた椅子に愛は静かに座っていた。

純白のウェディングドレスが肩から床まで流れるように広がっている。

レースの縁飾りが繊細な光を受けてきらめくたびに、愛はそれが自分のものではないような奇妙な感覚に囚われた。

緊張していた。

それだけは本物だった。


「大丈夫?」


背後から声をかけたのは真理恵だ。愛の肩に両手を置き、ゆっくりと揉みほぐしながら、鏡越しに目を合わせてくる。


「はい」


愛は短く答えた。


(嘘ではない)


その時、ドアをノックする音が3回、響いた。
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