傲慢すぎる警視に衛られて愛される

17章

翌朝の対策係はいつも通りだった。

鳴海はコーヒーを飲みながらテレビでニュースを眺めている。

真理恵は水筒を取り出して一口飲んでいる。竹内はヘッドフォンをしてパソコンに向かっている。

逢坂はソファで資料を読んでいる。

何も変わらない朝だった。

それでも愛にとっては新鮮な朝だった。

愛は気分よく自分の席に座って書類を広げた。


(普通だ)


当たり前のことなのに、なぜかそれが嬉しかった。

しばらくして真理恵が愛の席に近づいてきた。


「ねえ、この前のドレス姿、写真撮っておけばよかったね、逢坂くんとお揃いで」

「何言ってるんですか、捜査ですよ」

「タキシードの逢坂くん、かっこよかったわよね~」


愛は書類から目を上げなかった。


「業務上の話であれば聞きます」

「つれないなぁ」


真理恵がくすくすと笑いながら自分の席に戻った。

ソファの方でページをめくる音がした。

愛はちらっとそちらを見た。

逢坂は資料を読んでいた。


(普通なのに特別なことが1つ……)


なんとなく落ち着かなかった。
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