傲慢すぎる警視に衛られて愛される
逢坂は愛の抗議を完全に無視したまま、夜道を歩き続けた。


「逢坂さん、仕事って?」

「そんなもの、ない」

「ない?」

「咄嗟についた嘘だ」


逢坂はしっかりと愛の手を握ったままだ。


「逢坂さん!」


叫ぶように愛が言ったのでようやく逢坂は立ち止まった。

手をぱっと離される。


「なんで嘘を? 話でもあるんですか?」

「……わからない」

「わからないって」


愛は呆れたように息を吐いた。

沈黙が流れた。


(どうすればいいの……)


その時だった。

愛のお腹が盛大になった。

恥ずかしくてお腹を押さえるが押さえれば抑えるほど鳴り響く。


「ラーメン食べに行くか?」

「え?」

「おごってやる」

「……ありがとうございます」
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