傲慢すぎる警視に衛られて愛される

19章

愛はずぶ濡れの逢坂を家に招いた。


「今、タオル持ってきます」


玄関でジャケットを脱いだ逢坂は中のシャツまで肌につくほどびっしょり。

愛は逢坂にタオルを渡した。

明るい場所で逢坂と目が合った愛は恥ずかしくて視線を反らしたが、その先には逢坂の胸が透けていて余計に顔が熱くなった。


「しゃ、シャワー浴びて来てください」


そう言って愛は逢坂に背を向けて離れた。

しかし逢坂は愛を後ろから抱きしめる。


「お前が先に浴びて来い。風邪をひかれたら困る」

「私は身体が丈夫なので大丈夫」

「だったら」


逢坂の息が耳にかかった。


「一緒に入る?」


愛は驚いて逢坂の方を振り返る。

初めて見る悪戯な笑みだった。


「お、おお、逢坂さんって、そんなこと言う人なんですか!」

「そんなこと?」

「なんだか、早坂先生みたい」


すると逢坂の眉間に皺が寄った。


「は?」

「だってそんな人を揶揄うようなこと」

「あいつとこんな会話したのか」

「してませんけど!」


すると逢坂は愛の手首を掴んだ。


「来い」

「え!?」


あっという間にバスルームに愛は連れ込まれたのである。
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