傲慢すぎる警視に衛られて愛される
至近距離で鋭い目つきで言われ愛は怯んだ。


「でも、このままでは彼女が危ない」

「良いから俺の言うことを聞け」


有無を言わさない逢坂の態度に愛は力が抜けてしまった。

逢坂が鼻で笑う。


「意外と聞き分けがいいな」


愛は未だに重ねられている逢坂の手を振り払った。


「乱暴な女だな」


逢坂は運転席に身体を戻す。

そして運転席側のスイッチから助手席のドアをロックした。

愛は呆れた表情で逢坂を見る。


「キャー!」


突然、真凜のものと思われる叫び声が聞こえた。

愛はすばやくロックを外し、ドアの取っ手に手をかける。

再び逢坂は愛の腕を掴んだ。

愛は逢坂の行動に驚いて振り返る。


「まだだ」


愛は眉根に皺を寄せた。


「やめて!」


真凛の悲痛な声がする。

愛は逢坂の手を振りほどこうとするが、今度はびくともしない。


「放してください!」


逢坂は勢いよく愛を自分の方に引き寄せた。


「邪魔をするなって言ったよな」
< 17 / 164 >

この作品をシェア

pagetop