傲慢すぎる警視に衛られて愛される
愛が帰ってしばらく経った対策係の部屋では先ほどから竹内がパソコン操作しながら、ちらちらと真理恵と逢坂を気にしている。


「あんな酷い言い方して、辞めたらどうするの? ただでさえ、うちは敬遠されるのに、山下さんは自分から望んで来てくれたのよ」


真理恵はソファに寝そべっている逢坂に怒っていた。


「このくらいで辞める程度なら、それまでですよ」

「あのね、誰だって『お前のせいで刺された』なんて言われたら、どう思うか想像できない?」

「そんなこと言ってないですよ」

「そう聞こえたわ。だいたい盗撮魔と殺人未遂は無関係じゃない。山下さんが未然に防いでいなくても起きたかもしれないでしょ」


逢坂はイライラしながら起き上がる。


「俺はあいつが自分のやってることを棚に上げて人の捜査方法に文句、言ってくるから――」

「もう少し優しくしてって言ってんの!」


真理恵は逢坂の言葉を遮って大きな声を出した。


「なんで優しくしなきゃいけないんだよ」

「いや、花園さんの言う通り、彼女には少し優しくしてやってくれ」


今まで黙って聞いていた鳴海が話に割って入る。

逢坂と真理恵は鳴海の方へ顔を向けた。


「何かあるんですか?」

「うーん……彼女もたぶん、心に傷があると思う」
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