傲慢すぎる警視に衛られて愛される
迫田は自販機からコーヒーを2つ買った。

1つを愛に差し出す。


「ありがとうございます」


迫田はそのままベンチに腰を下ろす。


「あいつの幼馴染が、ストーカー被害に遭っていてな」

「え……」

「逢坂が必死で護ろうとしたんだが、結局、被害には遭った。命は助かったけどな」


愛の喉が動いた。


「あいつ、上から『これ以上、深入りするな』って言われてたのに無視して、勝手に動き続けたんだ。それで捜査一課から外された。まあ、捜一の仕事ではなかったからな」

「……」

「幼馴染の婚約者にも、もう関わるなって言われたらしい。ま、その婚約者の男も幼馴染らしいが」

「そんな……」


愛は持っていた缶コーヒーを、ぎゅっと握りしめた。

冷たい缶の感触が、手のひらに食い込んだ。

迫田はコーヒーを一気に飲み干すと、立ち上がってゴミ箱に放った。
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