傲慢すぎる警視に衛られて愛される
駐車場に出ると、愛は無意識に迫田の後ろをついていこうとした。

迫田が足を止める。


「お前、どこまでついてくんだよ。もういいよ」

「はい」


迫田は笑った。


「お前さ、自分の理想を貫きたいなら、もっと周りを頼ってもいいんじゃないか」

「頼る……」

「仲間と協力し合えば、お前の理想としていることも、いつか叶うかもしれないぞ」

「迫田さん……」

「まあ、俺の邪魔だけは、今後はするな。今度、同じことがあったら許さない。もし、同じような場面に遭ったら、俺に声をかけろ。協力できそうならしてやるよ」


迫田は笑みを浮かべて去っていく。


「迫田さん!」


迫田が立ち止まった。


「市川澪さんの件、ありがとうございました!」


迫田は振り返らず、シッシッと手を振るような仕草をして、自分の車の方へ歩いていった。

その後ろ姿を見送りながら、愛は笑っていた。
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