傲慢すぎる警視に衛られて愛される

13章

その日の夜、帰宅する前に愛は美憂の婚約者のマンションへ向かった。

現状、仕事として美憂にずっと付いているわけにはいかない。

自分の身内にだけ特別扱いはできないのだ。

しかし仕事が終わったあと、家族として見守るのは良いだろう。

美憂や母には内緒でマンションの外を巡回した。

何時間、そうしていただろうか。

思わずあくびが出る。

中田は現れない。

あれから全く動きがないのだ。


愛は、そのまま中田のアパートに向かってみた。


(いる)


中田の部屋には電気がついていた。

その時だった。

アパートを見ている人物が目に入った。


「あれって……逢坂さん!?」


なんと逢坂が中田のアパートを見張っていたのだ。


(え、どうして)


逢坂の仕事ではないし、逢坂は美憂の件に関して特に動いていない。

愛と真理恵で対応している案件だった。


(もしかして、逢坂さん)


逢坂はあくびをしながら、部屋を見張っている。

その姿を見て、愛は思わず笑みがこぼれた。


(気にかけてくれていたんだ……)


そのことがただただ嬉しかった。

逢坂には気付かれないように愛はその場を後にした。

「一人じゃないってことを知っているかどうか」という早坂の言葉が浮かんだ。
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