モネのバースデー



 「モネ!」


 声がしてシロウとカナトが走ってきた。

 カナトが倒れているモネに屈むと呪文を唱えてモネの魔法を解いた。

 シロウも素早く呪文を唱えた。

 モネはカナトの手を握り返しながら薄く目を開けた。

 不死鳥は影も形もなかった。



「モネ、大丈夫か?」

「だ、大丈夫」

「怪我は?。痛いところはない?。ああもうどうして。」

「平気。」


 モネが体を起こすと、シロウが背中を支えた。

 と、モネの頭をカナトがゴチンとグーで打った。


「ごめんなさいがまだ。勝手に居なくなって。ったくもう。」

「ほんとに。心配させるのが好きなの?。何にも考えてないんだから。」

 シロウの手が、打たれた箇所を軽く撫でてから、グーに変わってコツンと落ちてきた。

 モネは情けなさそうに首を振った。



「心配した。だって不死鳥って魔法が使えるし、実際にはどういう動物か謎のままだから」


 シロウが言った。



「近くで見ようなんて良い根性してる。そんなに近づく事ないだろ。何がしたかったんだよ。」

「そうそう、モネ、願い事のために行ったんでしょう?。何を願ったの?」

「言えよね。そうまでして願掛けする理由。言わなかったらこうだから。」

「モネ。」


 カナトの乱暴なジェスチャーを見て、モネはうーんと唸った。




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