無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
6.レイの秘密
6.レイの秘密
その男が訪ねてきたのは、昼過ぎのことだった。
薬草を刻んでいたリディアは、扉を叩く音に顔を上げる。
「はい」
返事をしながら、扉横の窓から外を覗く。以前なら何の疑いもなくドアを開けていたが、レイを買い取りたいという男が現れて以来警戒しているのだ。
外を確認すると、見知らぬ男の薄茶色の目と目が合った。
長身で、黄色みの強い金髪を肩まで垂らしている。ややたれ目で、年齢は四十代中盤だろうか。華美ではない黒の外套を纏っており、立ち姿からは品のよさを感じた。
(えっと……誰?)
記憶を探るが、全く見覚えがない。
「どちら様でしょうか?」
「突然のご訪問失礼いたします。私は魔法庁のカーティス・ロウと申します。こちらにレイさんという方がいらっしゃると思うのですが」
ドア越しに、男が答える。
「レイは今、不在です」
その男が訪ねてきたのは、昼過ぎのことだった。
薬草を刻んでいたリディアは、扉を叩く音に顔を上げる。
「はい」
返事をしながら、扉横の窓から外を覗く。以前なら何の疑いもなくドアを開けていたが、レイを買い取りたいという男が現れて以来警戒しているのだ。
外を確認すると、見知らぬ男の薄茶色の目と目が合った。
長身で、黄色みの強い金髪を肩まで垂らしている。ややたれ目で、年齢は四十代中盤だろうか。華美ではない黒の外套を纏っており、立ち姿からは品のよさを感じた。
(えっと……誰?)
記憶を探るが、全く見覚えがない。
「どちら様でしょうか?」
「突然のご訪問失礼いたします。私は魔法庁のカーティス・ロウと申します。こちらにレイさんという方がいらっしゃると思うのですが」
ドア越しに、男が答える。
「レイは今、不在です」