無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
にこにこしながらリディアの話に耳を傾けるレイを見て、リディアはホッとする。いつものレイだ。
(王宮に行ってみるように説得するのは、少し時間を置いてからでいいかな)
また昨日のようにレイを怒らせたくないし、傷つけたくもない。
そのとき、レイがふと窓のほうを見た。
「レイ、どうかしたの?」
「……今、窓の外にネズミがいた気がして」
「ええー。あの子達って食品ストック食べちゃうから困るな。閉めてても家の中に入ってくるし……」
リディアは肩を竦める。つい最近もストックしていた小麦の袋に穴を空けられて一部が無駄になってしまったばかりだ。
「安心して。俺が駆除しておく」
レイはにこっと微笑む。
「うん、ありがとう」
リディアは顔の前で「お願い」と手を合わせた。
◇ ◇ ◇
朝食を早めに切り上げたレイはひとり外に出る。周囲を見回してから、片手を振った。
「ぎゃっ!」
悲鳴と共に、三人の黒装束の男が目の前に転がる。隠れてレイの様子を窺っていた連中を、魔法で引き寄せたのだ。
「それで隠れてるつもりなの? バレバレなんだけど」
「くそっ!」
(王宮に行ってみるように説得するのは、少し時間を置いてからでいいかな)
また昨日のようにレイを怒らせたくないし、傷つけたくもない。
そのとき、レイがふと窓のほうを見た。
「レイ、どうかしたの?」
「……今、窓の外にネズミがいた気がして」
「ええー。あの子達って食品ストック食べちゃうから困るな。閉めてても家の中に入ってくるし……」
リディアは肩を竦める。つい最近もストックしていた小麦の袋に穴を空けられて一部が無駄になってしまったばかりだ。
「安心して。俺が駆除しておく」
レイはにこっと微笑む。
「うん、ありがとう」
リディアは顔の前で「お願い」と手を合わせた。
◇ ◇ ◇
朝食を早めに切り上げたレイはひとり外に出る。周囲を見回してから、片手を振った。
「ぎゃっ!」
悲鳴と共に、三人の黒装束の男が目の前に転がる。隠れてレイの様子を窺っていた連中を、魔法で引き寄せたのだ。
「それで隠れてるつもりなの? バレバレなんだけど」
「くそっ!」