無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
 男のひとりがレイに襲いかかろうとする。
 しかし、レイに触れる前に宙吊りになり首をかきむしった。

「苦しい?」

 レイはにんまり笑って問いかける。

「ぐ……っ」

 男は声にならない声を漏らす。

「せっかくご機嫌でいたのにさぁ、俺のリディアとの時間を邪魔するってどういうつもりなわけ? 俺の一番幸せな時間なんだけど?」
「な……にを……」
「しかもさ、こんなにこそこそしてるって録なことを考えてないよね?」

 レイは首が絞まり白目を剥く男に問いかける。

「貴様、離せ!」

 別の男がレイに襲いかかろうとする。しかし、その前に吹き飛ばされて地面に転がった。

「そんなに死にたいの? じゃあ、先に殺してあげる」

 次の瞬間、転がっている男の体がばらばらに砕け燃え上がる。

 唯一しゃがみこんだままの男は「ひっ!」と悲鳴を上げた。

「あんた、ご主人様の部下? ならさ、もう俺は戻らないって伝えといて。何人で来てもムダだと思うよ。だって、あんた達弱いもん」
 
 男は真っ青になりながらこくこくと頷く。

「あと、これ持って帰って。リディアが見たら、リディアの目が穢れる」

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