無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
 魔力を奪いすぎてレイが体調を崩していないか、心配でならない。不安な顔をするリディアとは対照的に、レイはけろっとした顔をしていた。

「全然大丈夫。ほぼ魔力減ってない。それより、見て。リディアの付けてくれた刻印」

 レイは自分の脇腹をリディアに見せつける。
 そこには、フォシニの刻印がしっかりと刻まれていた。

「ははっ。リディアは刻印も可愛いね」
「え⁉ 普通の刻印と一緒のはずよ?」
「リディアが付けたと思うと可愛く見えるんだよ」

 レイは笑う。
 そんなバカな、とリディアは思ったが、レイはいたく気に入っている様子だ。そして、リディアのほうを見てまた満足げに笑う。

「うん。思った以上にいい。リディアに俺の魔力が満ちているの、すごくいいね」

 レイは魔法使いからフォシニの魔力を感じることができる。リディアには全くわからないが、今の自分からはレイの魔力の気配が漂っているようだ。

「なんでそんなに上機嫌なのよ」
「だって、リディアから俺の魔力が漂ってるって最高だろ。俺のものって感じがする」
「私はものじゃないわ」
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