無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
魔法庁に来いとは書いてあったけれど、誰を訪ねるかは書かれていなかった。訪問先もわからないまま突然訪ねて行って大丈夫なのだろうかと不安になる。
「ひとまず、誰かに声をかけて──」
リディアは辺りを見回した。そのとき、足元が鈍く光る。
「え?」
足元を見るのとほぼ同時に、レイが「リディア!」と叫ぶのが聞こえた。必死な様子のレイがリディアに手を伸ばしているが、その手がリディアに触れるより先に、地面が抜けるような浮遊感を覚えた。
(落ちる!)
落とし穴にでも落ちたかのような感覚。周囲が一瞬で暗闇になる。その直後、ドスンと床にたたきつけられるような衝撃を受けた。
「痛ったー! ……ここは?」
ハッとしたリディアは周囲を見回す。
さっきまでいた塔の前とは、明らかに違う景色。
窓ひとつなく、部屋の四方は石が積まれた壁で覆われている。ドアは鉄製の扉がひとつだけ。
地下室なのか、ひんやりと湿った空気にカビの匂いが混じっていた。
壁には吊り下げランプが付いており、薄暗い中でもなんとか周囲を目視することが可能だ。
「ひとまず、誰かに声をかけて──」
リディアは辺りを見回した。そのとき、足元が鈍く光る。
「え?」
足元を見るのとほぼ同時に、レイが「リディア!」と叫ぶのが聞こえた。必死な様子のレイがリディアに手を伸ばしているが、その手がリディアに触れるより先に、地面が抜けるような浮遊感を覚えた。
(落ちる!)
落とし穴にでも落ちたかのような感覚。周囲が一瞬で暗闇になる。その直後、ドスンと床にたたきつけられるような衝撃を受けた。
「痛ったー! ……ここは?」
ハッとしたリディアは周囲を見回す。
さっきまでいた塔の前とは、明らかに違う景色。
窓ひとつなく、部屋の四方は石が積まれた壁で覆われている。ドアは鉄製の扉がひとつだけ。
地下室なのか、ひんやりと湿った空気にカビの匂いが混じっていた。
壁には吊り下げランプが付いており、薄暗い中でもなんとか周囲を目視することが可能だ。