無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
 しかも、第二王子が拘束されていたのは魔法庁の中。
 さらには、解放された第二王子はダリウスを遥かにしのぐ天才魔術師、かつ、魔力を自己生成できるソルヴィア。

 あまりにも多くのことが一度に明るみに出て、話題には事欠かない状態なのだ。
 そして、レイはと言えば、これからのことを話し合いたいと再三に亘って王宮から呼び出されている。どんな話し合いがされているのかリディアは詳しいことを知らないが、きっと王宮に戻ってくるように言われているのだと思った。

(もしレイが王宮に戻ったら、二度と会うこともないのかな)

 胸に痛みを感じて、リディアは目を伏せる。
 王族は国の利益になる相手と政略結婚するのが常識だ。だから、レイもいつかはどこかの高貴な令嬢と新しい人生を共に歩むことになるのだろう。

「リディア、どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ。それより、師匠はどうだったかな。今日、面接だよね?」
「大丈夫だよ。魔法庁の人達ざっと見たけど、先生より魔法がうまそうな人ほとんどいない」
「そっか」

 リディアは微笑む。
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