無能魔女の甘すぎる誤算 ~成り行きで助けた最強魔術師様が熱烈に求愛してくるのですが~
「私も直接見たことはないんだけどね、最近時々ふらっと現れては買い物していくらしいのよ。二十歳すぎ位の黒髪の男の子らしいわ。すらっとしててかっこいいって若い子たちに噂になっているみたいよ」
「……へえ」
(それって、レイなんじゃ?)
なんとなく嫌な予感がした。
リディアはイマンから買い取り額である7キャラットを受け取ると、レイが先に買い物している辺りに向かう。
食品店の軒先に人が見えて、リディアは目を凝らす。レイが店員とおぼしき女性と話していた。
「これ、もう少し安くならないかな?」
レイは芋を手に店員の女性に尋ねる。
「レイ君のお願いなら少しおまけしちゃおうかしら」
「いつもありがと」
八百屋の店番をする女性がおまけの芋を袋に入れると、レイはそれを受け取ってふわりと微笑む。女性の頬がほんのりと赤くなった。
「また来るね」
「いつでもお待ちしてますよ」
普通に話しているだけなのに、レイが言うとなぜか恋人に囁いているかのように聞こえる。
(……恐るべし、天然のたらし)
「……へえ」
(それって、レイなんじゃ?)
なんとなく嫌な予感がした。
リディアはイマンから買い取り額である7キャラットを受け取ると、レイが先に買い物している辺りに向かう。
食品店の軒先に人が見えて、リディアは目を凝らす。レイが店員とおぼしき女性と話していた。
「これ、もう少し安くならないかな?」
レイは芋を手に店員の女性に尋ねる。
「レイ君のお願いなら少しおまけしちゃおうかしら」
「いつもありがと」
八百屋の店番をする女性がおまけの芋を袋に入れると、レイはそれを受け取ってふわりと微笑む。女性の頬がほんのりと赤くなった。
「また来るね」
「いつでもお待ちしてますよ」
普通に話しているだけなのに、レイが言うとなぜか恋人に囁いているかのように聞こえる。
(……恐るべし、天然のたらし)