君が照らす人生は、いつだって温かい
「一応、二人にも話した」
「もう話したんですか」
「うん。今日。学校で会ったとき」
私は軽い嫉妬をしてしまう。
いつも、美由紀さんと一緒にいるもんね。
バスケだって、今回のバンドだって。
「美由紀には、〝文化祭、今年は俺と一緒にでよう〟って」
「なんて言ってました?」
「〝やるならちゃんとやろう〟って」
迷いのない口調で、そう答えたらしい。
「瑠奈は?」
「〝ベースって、太いギターみたいなやつでしょ。痩せたいからちょうどいいかも〟って言ってた」
「よく分からない理由ですけど」
「でも、〝やるならちゃんとやります、歩実のためにも〟って、大谷木さんも同じようなこと言ってた」
そのフレーズが、
じわじわと心に沁みてくる。
「だから、あとは」
春日井先輩は、まっすぐに私を見る。
「ボーカルが〝やる〟って言ってくれたら、それが形になる」
「……私」
声が少し震えた。
「私が、ボーカル」
「〝今日もちゃんとここにいるね〟って歌える人が、真ん中に立たないバンドなんて、俺は嫌だ」
恥ずかしいくらい、
まっすぐな言葉だった。
胸の奥が、じわっと熱くなる。