君が照らす人生は、いつだって温かい
「俺なんか、バスケの〝エースコース〟、途中で降りることになったし」
「それは、怪我が……」
「怪我があってもなくてもさ。いつかは終わるじゃん。三年の冬とか、夏とか」
たしかに、そのとおりだ。
「でも、〝終わるからやらない〟っていうのは、もったいないって最近思う」
病室の天井。
診察室のモニター。
リハビリ室の平行棒。
「俺さ、あの診断聞いたとき、〝じゃあ今までやってきたバスケ全部ムダだったのかよ〟って一瞬思ったんだよね」
その言葉は、胸に痛いほどよく分かった。
「でも、よく考えたら、そうでもないなって」
春日井先輩は、少し笑う。
「バスケやってたから、ここにいる人たちに会えたし。川沿いの夜も、たぶんバスケ部帰りじゃなかったら、あの時間にあそこ通ってなかったし」
「……」
「〝終わるからやらない〟より、〝いつか終わるって分かってても、やる〟ほうが、俺は好きかも」
その言い方は、
強くはないけれど、確かだった。