君が照らす人生は、いつだって温かい
第十二章

明日も


終演後のライブハウスは、
少しだけ明るかった。

さっきまでスポットライトを浴びていたステージには、
スタッフさんがケーブルを巻いている。

ドリンクカウンターの前では、
他校のバンドが「今日やばかったねー!」と騒いでいた。



「おつかれさまでしたー」



スタッフさんに頭を下げて、
私たちは楽器を抱えて外に出た。

夜の空気は、思ったより冷たい。



「じゃ、うちはこっちだから」



駅前のロータリーで、瑠奈が手を振る。



「うちも逆方向」



美由紀さんが、
ドラムスティックの入ったポーチを肩にかけ直す。



「歩実ちゃん、温人と電車同じ?」



「たぶん」



「じゃ、お楽しみタイムだね」



「なんの」



「反省会兼、青春熱々イベント」



さらっと爆弾を置いていって、
美由紀さんはニヤニヤしながら去っていった。
< 137 / 200 >

この作品をシェア

pagetop