君が照らす人生は、いつだって温かい
第十二章
明日も
終演後のライブハウスは、
少しだけ明るかった。
さっきまでスポットライトを浴びていたステージには、
スタッフさんがケーブルを巻いている。
ドリンクカウンターの前では、
他校のバンドが「今日やばかったねー!」と騒いでいた。
「おつかれさまでしたー」
スタッフさんに頭を下げて、
私たちは楽器を抱えて外に出た。
夜の空気は、思ったより冷たい。
「じゃ、うちはこっちだから」
駅前のロータリーで、瑠奈が手を振る。
「うちも逆方向」
美由紀さんが、
ドラムスティックの入ったポーチを肩にかけ直す。
「歩実ちゃん、温人と電車同じ?」
「たぶん」
「じゃ、お楽しみタイムだね」
「なんの」
「反省会兼、青春熱々イベント」
さらっと爆弾を置いていって、
美由紀さんはニヤニヤしながら去っていった。