君が照らす人生は、いつだって温かい
明日。
それは、逃げ道でもあり、
延期された火種でもあった。
胸の奥に、不安の小さな塊が残る。
――義母と、ちゃんとぶつからなきゃいけない。
ドアの向こうの自分の部屋は、いつもより少し狭く感じた。
それでも、机の上のノートは、
変わらずそこにあった。
「今日まで生きてきたんだよ」
自分で書いたその一行を、
もう一度指でなぞる。
好きな人と一緒に歌えたこと。
ライブハウスのステージに立てたこと。
義母と、たぶん明日ケンカすること。
それら全部をひっくるめて、
『今日まで』の続きにしていくしかないのだと思った。
今日まで生きてきたんだよ」の歌詞の下に、
新しい行を書く。
『明日もちゃんと、生きていこうか』
ライブハウスのステージの眩しさを思い出しながら、
ゆっくりとペンを置いた。