2度目の初恋、始めます♡
7話 ライバル出現!
私はまた、蒼と来たショッピングモールの書店に来ていた。
前と同じ本棚で同じ本を手にする。
すると見覚えのある声がした。
「あ、ひよりちゃん!」
え?
後ろを見ると山本香澄さん──香澄がいた。
「久しぶりだね!」
「あ、うん。久しぶり」
霞の後ろには別の女の子、友達であろう子が2人いた。
「香澄、私これから用事あるから帰るね」
「私もー」
「オッケー!じゃあまた学校でー」
香澄は他の二人に手を振った。
すると香澄はバッグからスマホを出していった。
「ねえ、私とTalkie、繋げない?」
ああ。やっぱり苦手だ、この子。このグイグイくる感じ。
でも、「無理」とはいえない。
いっちゃいけない気がする。
「うん。いいよ」
そうしてTalkieを繋いでしまった。
ダメだったかな。やめた方がよかったかな。
「へー!このアイコンかわいいね〜」
「ありがとう。香澄のアイコンもかわいいよ」
香澄のアイコンは自分の顔をスマホで隠した自撮りだった。
私はキラッキラの一軍女子じゃない。
香澄は多分一軍女子だけど。
だからこの一軍女子を褒めるっていうのが少し苦手だ。
「あ、ごめん!私帰らなきゃだ。じゃあね。また一緒にどこか行きたいな」
「うん。そうだね。じゃあ、バイバイ」
私は手を振る香澄に手を振り返した。
(はー、すぐに帰ってくれてよかった)
私は欲しかった本を買い終わるとすぐに家に戻った。
「ただいまー」
「あ、ひより。おかえり」
玄関に入るとニコニコ笑顔のお母さんが出迎えてくれる。
「え、お母さん。今日は帰るの早かったんだね」
「そうそう!今日は早めに仕事が終わったのよ〜」
お母さんは嬉しそうにいう。
「だから今日はひよりが好きなコロッケ、揚げておいたよ。ほら、もう6時半でしょう?早めのご飯にしようか」
私は大きく頷いて勢いよく自室への階段を登って行った。
ベッドにバッグを放り投げるとまたリビングに戻る。
「「「いただきます」」」
私達は両手を合わせて行った後、お箸を構えた。
サクッ!
ん〜、美味しい!
お母さんのコロッケには潰したゆで卵が入っていて、お店のものとは少し違う。
お店のコロッケも美味しいいけど、私は断然こっちの方が好き!
「さすがお母さん!すごく美味しい!」
私が頬を押さえながらいうと、お母さんは「よかったわあ〜」と言いながら自分もコロッケを頬張った。
お父さんは「んー!うまいうまい!」と言いながらビールを勢いよく飲んでいる。
「お父さん、飲みすぎちゃダメよ」
「分かってるよ」
ときどき、そんな親のラブラブな会話が聞こえる。
(うわ〜!ラブラブじゃん)
ご飯を食べ終わった私はこっそりとお風呂に向かった。
お風呂から上がってもお父さんたちの会話は続いていた。
ソファに深く腰掛けて、お互いのビールをグラスに注いでいる。
「ねえ、知ってる?駅前店の山本さん、すっごい指名が多いんだって!こっちは大変すぎるわよ」
「聞いたことはあるな。でも、事務の方なんてもっと大変だぞ!データ処理なんてできるやついないっつーの!」
そんな仕事の愚痴を言い合いながらお酒を飲む。
いつもは飲み過ぎだと止めるのだけど、今日はなぜか止めれなかった。
(今日くらいはいっぱい飲ませてあげるか)
私はまたまたこっそりと自室に戻り、ベッドに放り投げた荷物類を片付ける。
何も置かれていないベッドに座ると、スマホを開く。
何件かの通知が来ていた。
全部、Talkieの通知だった。
香澄)「ねえ、明々後日の祝日空いてる?」
私は部屋のカレンダーを見た。
うん、空いてる。
みんなで映画に行く1週前の木曜日。
今月は祝日が多いなあ。
そう感じた。
ひより)「空いてるよ」
そう返すとすぐに既読がつき返信がくる。
ずっとスマホ見てるのかな?っていうくらいに返信スピードがはやい。
香澄)「じゃあ一緒にどこか行かない?遊園地とか。実は親が知り合いから入園チケットをもらったらしくて」
どうしよう。
全然行きたくないわけじゃないけど、すごく行きたいわけでもない。
でもその日は、お父さんもお母さんも仕事でぼっちの予定だったからちょうどいいか。
私が払うのは交通費だけだしね。
そう思って「いいね!」とだけ返信する。
香澄)「家ってどのあたり?」
そう聞かれたので最寄駅の駅名を出す。
香澄は隣の駅の近くに住んでいるらしい。
明々後日にこのあたりで1番大きい駅の3番ホームに9時集合で一緒に隣町の人気遊園地に行くことになった。
久しぶりの遊園地だからか、3日前の今でもウキウキした気分を抑えられない。
そして待ち望んでいた3日後。
今日は前の失敗を繰り返すまいと事前にコーデを組んでおいた。
朝にそのコーデに着替えて家を出る。
私は楽しみすぎて10分前に着いてしまった。
(早すぎたな……)
そう後悔していると、「ひよりちゃん!」と誰かに声をかけられる。
その相手は香澄だった。
「楽しみすぎて早く着いたなって思ったらひよりちゃんがいて!びっくりしたよ」
私も一緒だ!!
「わ、私もっ。楽しみすぎて早くついちゃったんだ。一緒だね」
「そうだね。じゃあ予定していた時間より早いけどもう行くか」
私達はちょうど3番ホームに到着した電車に乗り込んだ。
30分くらいしてやっと目的地の遊園地が近い【加島駅】についた。
「うわー!やっぱり人多いねー」
「ねー。よし、あそこのゲートから入ろうか」
私達は1番人が少ないゲートから入園した。
結構人気の遊園地だから人が多い。
私達は1番人気の3Dの乗り物の列に並んだ。
あまりに待ち時間が長いのでそれぞれの学校生活や今までことを話し始めた。
「私はお兄ちゃんもお姉ちゃんもいるんだけど、どっちも白鳳だからさ。親が白鳳白鳳ってうるさくて。本当は中学の友達と一緒に普通の中学に行きたかったんだよね」
「私は勉強が、特に数学が苦手なんだよね」
そんな他愛のない話をしていた。
──と、香澄が私に質問してくる。
「神崎くんってどんな小学生だったの?」
「んー……あんまり変わってないよ。でも男子の中でも身長が高くて」
私は「一緒に帰っていた道で『まだ抜かされてないしー』っていう会話はよくしてたなあ」と付け足した。
「ふうん、そう」
香澄は少し不機嫌になる。
(私変なこと言ったかな?)
すぐに別の話題になり、香澄の機嫌は治っていった。
そして日が暮れてきた18時半。
「もうそろそろ帰ろっか」
香澄がいう。
「うん、そうだね」
私も頷いた。
すると香澄が私の腕を引っ張って言う。
「ちょっとこっちきて」
その時の香澄の目はさっきの楽しんでいる目とは違い、険しい目つきだった。
まるで獲物を見つけた時のライオンのように。
「……うん」
そのままついていくと人が少ないエリアについた。
「ねえ、ひよりちゃんは神崎くんのことが好きなの?」
「え?」
そうだけど。とは言えない。
咄嗟に嘘をつく。
「いや……そういうわけではないけど……」
「よかった〜!私、実は……神崎くんのことが好きなの。来月にでも告白しようと思ってるんだけど協力してくれない?」
え……。
そんな。やだよ。
本当は好きなのに。
「神崎くんのこと、好きなわけじゃないんでしょ?じゃ、いいでしょ?ね?」
鋭い眼差しを向けられる。
「……いいよね、ありがとう!」
私はいいって言っていないのに話は勝手に進んでしまう。
「あ、帰りの電車に遅れちゃう!ほら行こっ」
香澄はまた私の手を引き走っていく。
やっぱりこの子、苦手だなあ。
他人を自分の道具みたいに扱うタイプだ。
もうあんまり関わらないでいようと思った。
なのに次の人から「神崎くんのタイプってどんな人?」だとか「どうしたら好かれる?」とかいうメッセージが来るようになった。
前と同じ本棚で同じ本を手にする。
すると見覚えのある声がした。
「あ、ひよりちゃん!」
え?
後ろを見ると山本香澄さん──香澄がいた。
「久しぶりだね!」
「あ、うん。久しぶり」
霞の後ろには別の女の子、友達であろう子が2人いた。
「香澄、私これから用事あるから帰るね」
「私もー」
「オッケー!じゃあまた学校でー」
香澄は他の二人に手を振った。
すると香澄はバッグからスマホを出していった。
「ねえ、私とTalkie、繋げない?」
ああ。やっぱり苦手だ、この子。このグイグイくる感じ。
でも、「無理」とはいえない。
いっちゃいけない気がする。
「うん。いいよ」
そうしてTalkieを繋いでしまった。
ダメだったかな。やめた方がよかったかな。
「へー!このアイコンかわいいね〜」
「ありがとう。香澄のアイコンもかわいいよ」
香澄のアイコンは自分の顔をスマホで隠した自撮りだった。
私はキラッキラの一軍女子じゃない。
香澄は多分一軍女子だけど。
だからこの一軍女子を褒めるっていうのが少し苦手だ。
「あ、ごめん!私帰らなきゃだ。じゃあね。また一緒にどこか行きたいな」
「うん。そうだね。じゃあ、バイバイ」
私は手を振る香澄に手を振り返した。
(はー、すぐに帰ってくれてよかった)
私は欲しかった本を買い終わるとすぐに家に戻った。
「ただいまー」
「あ、ひより。おかえり」
玄関に入るとニコニコ笑顔のお母さんが出迎えてくれる。
「え、お母さん。今日は帰るの早かったんだね」
「そうそう!今日は早めに仕事が終わったのよ〜」
お母さんは嬉しそうにいう。
「だから今日はひよりが好きなコロッケ、揚げておいたよ。ほら、もう6時半でしょう?早めのご飯にしようか」
私は大きく頷いて勢いよく自室への階段を登って行った。
ベッドにバッグを放り投げるとまたリビングに戻る。
「「「いただきます」」」
私達は両手を合わせて行った後、お箸を構えた。
サクッ!
ん〜、美味しい!
お母さんのコロッケには潰したゆで卵が入っていて、お店のものとは少し違う。
お店のコロッケも美味しいいけど、私は断然こっちの方が好き!
「さすがお母さん!すごく美味しい!」
私が頬を押さえながらいうと、お母さんは「よかったわあ〜」と言いながら自分もコロッケを頬張った。
お父さんは「んー!うまいうまい!」と言いながらビールを勢いよく飲んでいる。
「お父さん、飲みすぎちゃダメよ」
「分かってるよ」
ときどき、そんな親のラブラブな会話が聞こえる。
(うわ〜!ラブラブじゃん)
ご飯を食べ終わった私はこっそりとお風呂に向かった。
お風呂から上がってもお父さんたちの会話は続いていた。
ソファに深く腰掛けて、お互いのビールをグラスに注いでいる。
「ねえ、知ってる?駅前店の山本さん、すっごい指名が多いんだって!こっちは大変すぎるわよ」
「聞いたことはあるな。でも、事務の方なんてもっと大変だぞ!データ処理なんてできるやついないっつーの!」
そんな仕事の愚痴を言い合いながらお酒を飲む。
いつもは飲み過ぎだと止めるのだけど、今日はなぜか止めれなかった。
(今日くらいはいっぱい飲ませてあげるか)
私はまたまたこっそりと自室に戻り、ベッドに放り投げた荷物類を片付ける。
何も置かれていないベッドに座ると、スマホを開く。
何件かの通知が来ていた。
全部、Talkieの通知だった。
香澄)「ねえ、明々後日の祝日空いてる?」
私は部屋のカレンダーを見た。
うん、空いてる。
みんなで映画に行く1週前の木曜日。
今月は祝日が多いなあ。
そう感じた。
ひより)「空いてるよ」
そう返すとすぐに既読がつき返信がくる。
ずっとスマホ見てるのかな?っていうくらいに返信スピードがはやい。
香澄)「じゃあ一緒にどこか行かない?遊園地とか。実は親が知り合いから入園チケットをもらったらしくて」
どうしよう。
全然行きたくないわけじゃないけど、すごく行きたいわけでもない。
でもその日は、お父さんもお母さんも仕事でぼっちの予定だったからちょうどいいか。
私が払うのは交通費だけだしね。
そう思って「いいね!」とだけ返信する。
香澄)「家ってどのあたり?」
そう聞かれたので最寄駅の駅名を出す。
香澄は隣の駅の近くに住んでいるらしい。
明々後日にこのあたりで1番大きい駅の3番ホームに9時集合で一緒に隣町の人気遊園地に行くことになった。
久しぶりの遊園地だからか、3日前の今でもウキウキした気分を抑えられない。
そして待ち望んでいた3日後。
今日は前の失敗を繰り返すまいと事前にコーデを組んでおいた。
朝にそのコーデに着替えて家を出る。
私は楽しみすぎて10分前に着いてしまった。
(早すぎたな……)
そう後悔していると、「ひよりちゃん!」と誰かに声をかけられる。
その相手は香澄だった。
「楽しみすぎて早く着いたなって思ったらひよりちゃんがいて!びっくりしたよ」
私も一緒だ!!
「わ、私もっ。楽しみすぎて早くついちゃったんだ。一緒だね」
「そうだね。じゃあ予定していた時間より早いけどもう行くか」
私達はちょうど3番ホームに到着した電車に乗り込んだ。
30分くらいしてやっと目的地の遊園地が近い【加島駅】についた。
「うわー!やっぱり人多いねー」
「ねー。よし、あそこのゲートから入ろうか」
私達は1番人が少ないゲートから入園した。
結構人気の遊園地だから人が多い。
私達は1番人気の3Dの乗り物の列に並んだ。
あまりに待ち時間が長いのでそれぞれの学校生活や今までことを話し始めた。
「私はお兄ちゃんもお姉ちゃんもいるんだけど、どっちも白鳳だからさ。親が白鳳白鳳ってうるさくて。本当は中学の友達と一緒に普通の中学に行きたかったんだよね」
「私は勉強が、特に数学が苦手なんだよね」
そんな他愛のない話をしていた。
──と、香澄が私に質問してくる。
「神崎くんってどんな小学生だったの?」
「んー……あんまり変わってないよ。でも男子の中でも身長が高くて」
私は「一緒に帰っていた道で『まだ抜かされてないしー』っていう会話はよくしてたなあ」と付け足した。
「ふうん、そう」
香澄は少し不機嫌になる。
(私変なこと言ったかな?)
すぐに別の話題になり、香澄の機嫌は治っていった。
そして日が暮れてきた18時半。
「もうそろそろ帰ろっか」
香澄がいう。
「うん、そうだね」
私も頷いた。
すると香澄が私の腕を引っ張って言う。
「ちょっとこっちきて」
その時の香澄の目はさっきの楽しんでいる目とは違い、険しい目つきだった。
まるで獲物を見つけた時のライオンのように。
「……うん」
そのままついていくと人が少ないエリアについた。
「ねえ、ひよりちゃんは神崎くんのことが好きなの?」
「え?」
そうだけど。とは言えない。
咄嗟に嘘をつく。
「いや……そういうわけではないけど……」
「よかった〜!私、実は……神崎くんのことが好きなの。来月にでも告白しようと思ってるんだけど協力してくれない?」
え……。
そんな。やだよ。
本当は好きなのに。
「神崎くんのこと、好きなわけじゃないんでしょ?じゃ、いいでしょ?ね?」
鋭い眼差しを向けられる。
「……いいよね、ありがとう!」
私はいいって言っていないのに話は勝手に進んでしまう。
「あ、帰りの電車に遅れちゃう!ほら行こっ」
香澄はまた私の手を引き走っていく。
やっぱりこの子、苦手だなあ。
他人を自分の道具みたいに扱うタイプだ。
もうあんまり関わらないでいようと思った。
なのに次の人から「神崎くんのタイプってどんな人?」だとか「どうしたら好かれる?」とかいうメッセージが来るようになった。
