台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
「爽真のインタビューだけちゃんと覚えてないや」
「……」
不自然に手を挙げてる爽真の顔が、なんか無。
「よし、今観よ!スマホもイヤホンもあるから。
ほら、半分貸してあげる」
パジャマのポケットからスマホとワイヤレスイヤホンを取り出す。
コロンとケースからイヤホンを取り出すと、右耳用のイヤホンを爽真に差し出した。
「……なんで俺まで」
「一人で観てたら、私が意地悪してるみたいじゃん」
「そうはならないだろ」
「なるの!絵面が悪い」
爽真が渋々私の手からイヤホンを受け取る。
しっかり耳につけたのを確認して、画面を共有するために体を寄せた。
「……は、何」
「ん?近づかないと爽真が観られないじゃん」
スマホを操作しながら、何の気なしにそう言う。
ぴったりとくっついている肩や腕に、爽真の視線が落ちた。
「……」
すっと操作中のスマホを取り上げられる。
体の距離も数センチ開いた。
「ちょっと、返してよ!」
「これで十分観れんだろ」