台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
――……
夜の闇に似合わない、煌びやかなサウンド。
小さな四角い光が、私と爽真の顔を半分ずつ照らしている。
もう観たところを早送りして、爽真のインタビューシーンを探す。
ちなみに爽真は、初回放送を観ていないらしい。
目的のシーンまでは私があらましを全部話したから、もう観なくていいんだって。
パッと爽真の顔が画面に大きく映る。
やっぱ顔面つよ!
でもすぐ隣に同じ顔があるから違和感。
――第一印象で気になる人は?
『……特に……』
瞬きもしない無表情が、淡白に答える。
「放送事故じゃない?これ」
「うるせえ」
スタッフも苦笑いしてる声が入ってる。
――敢えて挙げるとしたら?
画面の中の爽真の眉間に、面倒くさそうな皺が寄る。
チラッと隣を見ると、全く同じ顔になった。
「だれ?クールな爽真くんは誰を挙げるんですか?」
「ダル絡みやめろ」
手でマイクを作って、ぐいぐいと爽真の顎を押す。
それでもなぜかなすがままになってくれるから、爽真は結構絡みやすい。