台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
画面の中の爽真は、一時停止したみたいに固まっている。
この時どんな心境だったんだろうか。
聞いたらイヤな顔しそうだな。
画面の中の爽真が、やっと少し動く。
座り直す動作をして、口を開いた。
『……強いて言うなら、美玲』
「……」
――ま。わかってたけどね。
理由を問われて、画面の中の爽真は「落ち着いてそうだから」とか薄い理由をいくつか並べてる。
既定通り。なんの意外性も面白みもない。
……というか、面白くない。
観ているのがイヤになってきて、イヤホンを外した。
「終了。イヤホン返して」
「……は、何急に」
「いいから、早く」
言い合っている間に、また画面がパッと変わる。
『えっどうしよう。選べなぁい』
丸文字ピンクのテロップと、ベタベタに甘い困り顔に二人して固まった。