台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―



深夜 0:10。

私は真夜中のリビングに、ぽつんと1人佇んでいる。


いつものソファ。
定位置で体育座り。


中途半端な位置だから、右隣が不自然に空いているように見える。

膝の上で伸ばした腕の先には、スマートフォン。

ぼーっと眺めるホーム画面の時刻が、また1分進んだ。


(……来ない……)


がくんと項垂れて、膝に顔を埋める。

そりゃ来ないよね、心配してくれたのを無神経に突っぱねたわけだし。

日中だって、まだ怒ってそうな感じだったし。


(だからこそ、謝って仲直りしたかったのに――…!)


少しだけ顔を上げて、また時刻を確認する。

この光る物体は誰とでも繋がれる道具だというのに、今はただの時計になってる。

私は、爽真の連絡先を知らない。
だから、待つしかできない。
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