台本通りの恋はしない!

大窓いっぱいに広がる、海の青。
オシャレなインテリアが彩る、広いリビング。

トレンディドラマみたいなロケーション。
そこにいるのは、整った容姿の8人の男女。

そして、その空間を囲むように設置された、隠す気のない何台ものカメラ。

「高校2年生。17歳の、瑠奈です♡
 よろしくお願いしまーす♡」

わざと高く作った声。

その瞬間、その場にいた7人の笑顔が、ほんのわずかに引き攣った。

凍った空気なんて知ったことかと、私はゆるく巻いたハーフツインを揺らして無邪気に笑う。


ここは、嘘だらけのリアルな舞台。

――そして、芸能界生き残りをかけた私の戦場。

絶対にここで爪痕を残してみせる。
綺麗な恋の引き立て役で終わるなんて、まっぴらごめんだ。


(台本なんて、クソくらえ!)

たとえ――

私に与えられた役割が“悪女”だったとしても。
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