台本通りの恋はしない!
くそ、不覚。
途中で集中途切れさせるなんて。
心の中で唇を噛んでいると、ふと美玲のことが目に入る。
美玲は心配そうにハラハラした表情で、爽真のことを見つめていた。
爽真は、美玲にとっていずれ自分に矢印を向けさせないといけない相手。
(大丈夫かな……?)
とか、思ってる?
本気でそう思ってるかどうかは知らない。
でも、爽真→美玲の構図が出来上がるストーリーは見えた。
一匹狼の爽真の孤独に、唯一気づいて手を差し伸べる美玲。
……これでしょ?
ふーん、そっか。覚えておこう。
どこかで利用できるかもしれない。