台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
「……瑠奈?」
反射的に飛び退いたのに見せてしまった顔は、これ以上なく赤くて戸惑った顔をしていた。
「……っ、なんでもない……っ」
爽真の目が大きく見開いて固まる。
顔を隠そうとしたその腕に、爽真の手が伸びかけた。
「何でもないのに、何?その顔」
腕でしっかりと顔をガードしきってしまうと、宙に浮いた爽真の手が安心させるように作業台に着地する。
「そんな顔って、どんな顔……」
腕の隙間から覗かせた強がった瞳が、朝日の中でも夜の色をした熱視線に絡め取られる。
「言わせんの?それ。
かなり都合よく言いたくなるけど」
「はい?意味がわからな――……」
――カタン