台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―

「……瑠奈?」

反射的に飛び退いたのに見せてしまった顔は、これ以上なく赤くて戸惑った顔をしていた。

「……っ、なんでもない……っ」

爽真の目が大きく見開いて固まる。
顔を隠そうとしたその腕に、爽真の手が伸びかけた。


「何でもないのに、何?その顔」


腕でしっかりと顔をガードしきってしまうと、宙に浮いた爽真の手が安心させるように作業台に着地する。

「そんな顔って、どんな顔……」

腕の隙間から覗かせた強がった瞳が、朝日の中でも夜の色をした熱視線に絡め取られる。

「言わせんの?それ。
かなり都合よく言いたくなるけど」

「はい?意味がわからな――……」


――カタン

< 411 / 465 >

この作品をシェア

pagetop