台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
「ひよりちゃんはぁ、誰かいるの?」
さっきまでとは打って変わった明るい声。
興味津々。まさにそんな感じの演技。
「ふえっ!?」
ひよりの顔がボッと赤くなる。
美玲も彩加も、私の食い付きに驚いているようだ。
「そういうこと聞くってことはぁー
そういうこと、でしょっ?ね、だれだれっ!?」
急激に3人と距離を詰め、ひよりの隣に滑り込む。
その腕に抱きついて顔をのぞいた。
「え。あ、う……」
ひよりが完全に俯く。
「ちょっと、瑠奈!からかいすぎだって」
たまらず彩加が身を乗り出す。
それでも私は、デリカシーのない鈍感な演技をしつづける。
「照れなくてもいいでしょ?だってみんな、ここに恋しにきてるのに――……」
「じゃあ、私が言うね」
――それを、美玲が遮った。