台本通りの恋はしない!―仕組まれた恋リアで、本気で恋しちゃダメですか?―
「……なんなの、これ」
大どんでん返しの、超巨大クライマックス。
コメント欄大荒れなんだろうなって頭の片隅では思うのに、頭が何も働かない。
動画はもう終盤で、エンドロールが流れ始めている。
“大和×彩加おめでとう!”
“陸×ひよりおめでとう!”
なんて、仲睦まじそうなツーショット静止画と、最後はシェアハウスの玄関先に鍵がポツンと置かれた画で最終回が閉じる。
当初の台本と全く違う結末なのに、物語としては綺麗すぎるほど綺麗にまとまった読了感。
だからこそその清々しさが、台本の存在を知る私にはものすごく怖かった。
(なんで?爽真も美玲も。なんで予定外な結末を迎えてるの?)
最後まで正しかったのは紫苑だけ。
でもその紫苑ですら、エンドロールを迎えてある種解放されたかのような顔をしていた。
私がいない数日の空白に、一体何が起こった?
考えてもわからない。
ぎこちなくブラウザバックすると、アオバケの動画一覧に、もう一つ新着動画が上がっているのを見つけた。
「……【in SUMMER裏トーク 個別インタビュー】……?」
ざわりと胸に嫌な鼓動。
けれど、真相を知りたくなっている私は、それを開かずにはいられなかった。