アイドル学園IV〜Brillo Estrella ー LEGACY & FUTURE ー〜

5曲目は、私のソロ曲!
『イノチノウタ』

全国ドームツアーを経て私の"答え"を見つけた大事な曲なの…

歌詞はこんな感じ!

"消えそうだった声が
ずっと胸の奥で揺れてた
誰かの期待の中で
自分の形を探してた
正解ばかり並べても
心だけが追いつかなくて
それでも、なぜか
ステージに立っていた

勝つことじゃないって
いつか誰かが言ってた
でもその意味を
ずっと分からずにいた
ただ、今なら少しだけ
わかる気がする
“勝つため”じゃなくて
“ここにいるため”なんだって

だから歌うよ
この命のままで
誰にも決められない
私のストーリー
光じゃなくてもいい
完璧じゃなくてもいい
この声が届くなら
それがすべて


悔しさも、憧れも
全部同じ場所にあって
「私じゃなくてもいい」なんて
一度は思ったのに
照明が落ちるたびに
名前を呼ぶ声がして
逃げる理由よりも
進む理由が増えていった

勝つことじゃないって
いつか誰かが言ってた
でもその意味を
ずっと分からずにいた
ただ、今なら少しだけ
わかる気がする
“勝つため”じゃなくて
“ここにいるため”なんだって

泣いた日も、迷った日も
全部、ここに繋がってた
誰かのためじゃなく
私のためでもなく
この世界に
“私がいた証”として
響け、イノチノウタ


負けたくないじゃない
消えたくないでもない
ただ一つだけ
言えることがある
私はここで
歌っている

命のままに
声を重ねて
終わりじゃなくて
始まりになる
誰かの未来を
照らせるのなら
この一瞬で
すべてを託す

イノチノウタよ
消えないで
イノチノウタよ
ここにいて"


紙に書いてある曲名を見て、少しだけ息が止まる。

……イノチノウタ。

華那さんと対決した後に歌っていた曲とは、同じ名前なのに、意味が違う。

いや――違ってしまった、のかもしれない。

思い出すのは、全国ドームツアー。

あの時の私は、まだ何も掴めていなかった。

友莉華さんとのステージ。
“スタートライン”
その言葉だけが、やけに残っていた。

千華さんの言葉…
「運も実力のうちよ」

その意味が、当時の私にはまだ遠くて。
ただ悔しくて、ただ追いつきたくて。
それだけだった気がする。

華那さんとのステージ。

あの時、私は初めて“借り物の曲”を持っていた。

『イノチノウタ』
誰かの言葉でできた曲。
誰かの想いで立っていた曲。

でも……
それでも歌えた。

歌うしかなかった。

あの時の私は、それでしか前に進めなかったから。

……でも。
今は少しだけ違う。

Flower Bloomingの時は、まだ“咲く途中”だった。
何も持っていないまま、それでも立っていた。

でも今のこれは…

“咲いたあと”でも、“完成”でもない。
ただ、変わってしまった場所にいるだけ。

借り物だったはずのイノチノウタは、いつの間にか私の中に残っていた。

誰かの曲だったものが、少しずつ、私の声に馴染んでいった。

気づいたら……
返せなくなっていた。

いや、違う。

返す必要がなくなっていた。

……スタートライン。

……私は最強。

あの時の言葉たちは、全部どこかで繋がっていた。

勝つことじゃない。
でも、負けないことでもない。
ただ、“ここに立つ理由”が必要だった。

今なら、少しだけわかる。
この曲は、誰かからもらったものじゃない。
でも、最初から私のものでもない。

その間にあるもの。
言葉にできないまま積み重なってきたもの。

……イノチノウタ。

それは、たぶん…

“生きてきた全部”のこと。
悔しさも、憧れも、迷いも。
全部まとめて、ここにある。

私はまだ、答えの途中にいる。

でも……
それでもいい。

むしろ、それがいい。

だってこの曲は、“答えそのもの"じゃないから。

答えになっていくための曲だから。

私は、そっと息を吸う。

そしてもう一度、名前を心の中でなぞる。

『イノチノウタ』

これはもう、借り物じゃない。

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