銀白虎






スカートのポケットから、ケータイを取りだして…。





ボトッ。






…………や、やっちまった―――――!!!





いや、ばれてない、ばれてない!


急いでケータイを拾って立ち去れば大丈……




「あれ、飛鳥?来てたんだ?」




……夫じゃなかった――――!!!






「…い、いや、そのっ!」


なんの言い訳も思い付かねぇぇぇえ!



どうしよう、どうしよう…



「…いや~そのぉ…」



しゃがんだまま、困って顔を上げると、亜美の顔の奥に…蓮見くんの姿があって…。






「……ご、ごめん!!邪魔して!!」



「え!?飛鳥!?」






あたしは思わず、その場から逃げ出してしまった……。






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