銀白虎

…普段、裏蓮見と接することが多いので、こうやって表蓮見で対応されると、なんだか…余計に怖い。




「…と、といれに行きたくて…」


「嘘つくんじゃねぇ゛」



ひぃ…！


そうやって、瞬時に裏表を使い分けるのはやめて頂きたい…。




「いいから、言え。」



なぜあたしが脅されなけれはならない…！


むしろ、感謝される立場なのに…！



が、しかし。

有無を言わさない視線にびびりまくってしまう自分が情けない…。


いや、仕方がない。

こちらは本職さんなのだ、勝てるわけがない！




「…お、お二人の邪魔をしないようにと思いまして……」



なんでこんなこと、言わされなきゃいけないんだろう！


ふつーにわかんだろ！


こういう時こそ空気読めよ、この偽王子！



…だいたい、言わせた本人黙ってるし…。


なんなのよもう！