銀白虎
天然なんだね!って。
亜美、騙されちゃ駄目だよ…。
あいつは、計算しかしてないんだから…
「……クソ偽王子…!」
「それは、俺のことか?」
低ーい声が聞こえて、振り向けば…。
不機嫌そうな蓮見くんが、腕組をし、仁王立ちしていた…。
な、な、なんでっ!
「へぇ~人が居ないときに、悪口なんてなぁ」
笑顔が余計に怖い。
「いい度胸じゃん、飛鳥ちゃん?」
ち、近い……!
思わず後退りしていくと、じりじり追い詰められ、
トンッ…と壁にぶつかった。
「…な、なによ!」
とりあえず、戦闘ポーズを取って応戦してみる。…あくまでも、ポーズだけ。
「どうして逃げたの?」
にこーっと嘘100%の爽やか笑顔。