銀白虎
ここはどこ…?
まぶしい…
目蓋に突き刺すような光
煩わしくて、自分の手のひらで目元を覆う。
それでも刺すように鋭い光は、指の隙間から射し込んで、痛い。
まるで、あたしに早く起きろと促すようだ。
まだまどろむ脳内で、起きよう、そう思う。
だけど、どうしてか。目蓋がひどく重い。
起きたくないと、どこからか強く訴えかけてくる。
目を開けたら、とてつもなく辛い現実が、あたしを待ち受けているような気がして………。
真っ暗で……、
怖くて、ただ、すごく恐い……。
まだ目を閉じたままなのに、訳も分からず苦しくて。
恐い………
このまま、眠りについてしまいたい…。
その方が、ずっと幸せだか―――…
『―――…かっ!―――…かっ!!』