銀白虎







―――――好き。








伝わらなくていい。





でも、伝わっていたらいい。



相変わらず矛盾した、あたし。







恋をすると、なかなか気持ちがコントロール出来ないな。











「……ったく、馬鹿か。」







え、と。




その声にゆっくり顔を上げると、







………目の前には、広い、肩があって。



布擦れの音がやけに耳に響いた。








ドクン、ドクン、ドクン。







そういえば今日は………着物じゃないんだ、なんて呑気に考えて。







あ、いい匂い………。




ふわっ、と香ってきた匂いに、どこか心地好さを感じた。




< 430 / 589 >

この作品をシェア

pagetop