晴れときどき……
「だって……。大山は偏差値がものすごく高いから、編入試験はいらないって言われたし……」

「だから?」

「びっくりさせようと思って……」

「そんな理由でですか!? いいですかお母さん。大山って言ったら、すごい進学校なんですよ!!」

咲都さんって、怒ると怖い……。

「ありあちゃんはすごく勉強して、そこに入ったんですよ? その思いを母さんは全部台無しにしてるんです!」

「だって……私もあの学園を出たから、娘ができたら、絶対にあそこに入れるって決めていたんだもの」

「そんな理由で!?」

「だって……」

「咲都さん、いいよ」

「ありあちゃん?」

「前の家から近いってだけで選んだんだから、いいよ」

「ありあちゃん……」

さくらさんが涙を浮かべて私を見る。

うんうん。

咲都さん、すっごく怖いもんね。

「よかったー!! あのね。クローゼットに制服入れてあるから、着替えてきてね。あ、校則が厳しいから見てあげたほうがいいわね!!」

桜さんはわたしの手を引いて二階に……

うーん。

喜んでくれるのはいいんだけど、本当でこれでよかったのかなぁ?
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