『学校のクール王子と365日ひとつ屋根の下!? 〜家では溺愛狼でした〜』

1 出会い

「え……? うそ、でしょ……?」

放課後の誰もいない教室。

夕方のオレンジ色の光が差し込む中、私はスマホを握りしめたまま固まっていた。

画面に表示されているのは、お母さんからのメッセージ。

『急にパパの海外赴任が決まっちゃって、今日から2人でアメリカに行ってきます!葵の荷物は、知り合いの【九条家】に送っておいたからね! 1年間よろしくおねがいしまーす!』

「よろしくおねがいしまーす、じゃないよぉぉお!!」思わず叫んでしまった。

親が突然いなくなるだけでも大パニックなのに、今日から知らない人の家に居候!?

頭が真っ白になりながら、私は重い足取りで、お母さんから指定された住所へと向かった。

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