一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
その瞬間だった。

彼が私の頬を掌で包み込み、そのまま唇を重ねてきた。

昨日とは違う、深く熱い口づけ。

唇を何度も啄まれ、逃げ場を失っていく。

彼の舌が甘く絡み合い、私の意識を白く塗りつぶしていく。

ん、と小さな声が漏れると、彼は満足そうに目を細めて唇を離した。

荒い息を吐く私を見つめ、彼は自信満々に微笑んだ。

「これで、信じてもらえたか?」

私は言葉を失い、ただうんと頷くことしかできなかった。

彼に翻弄され、愛される。

この溺愛の檻から、もう二度と抜け出せそうにない。

そんな予感に震えながら、私は再び彼の胸の中に飛び込んだ。

社長の唇の感触が、今もまだ私の唇に焼き付いている。

仕事中、書類の文字を追っていても、ふと顔を上げると壁の向こうにいるはずの彼の姿を想像してしまう。

彼とキスをした。
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