一途な社長に溺愛を教え込まれた夜
「申し訳ありませんでした」

私は部屋に入るなり、もう一度彼に向かって深々と頭を下げた。

シャンパンをかけたこと、会場で騒ぎを起こしたこと。

そして何より、彼が大切に準備してくれた社交の場で泥を塗ってしまったこと。

胸が締め付けられるほどの自責の念が溢れ出す。

「せっかくパーティーに誘っていただいたのに、あのような失態を……本当に、ごめんなさい」

返事を待つ間、心臓が口から飛び出しそうなほど高鳴る。

彼は怒っているだろうか。呆れているだろうか。

けれど、そんな私の不安を切り裂くように、彼の腕が私の肩に回り、そのまま強く抱きしめられた。

「失態じゃない。あの男が不躾に君に触れたことが、すべての発端だ。……大したことじゃないと言っているだろう」

「でも……彼に弁償も……」

「金ならいくらでも払える。俺が気にしているのは、君が怯えていたことの方だ」
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