10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
「正直、金かけらんないしなぁ」
「そうだよね。あたしも、今月成績落ちちゃったせいで、お小遣い減らされたんだよね」
アハハ……と、頭をかいた。
「金をかけずに、他のヤツらとかぶらないもの」
「確かに。誰ともかぶらないのがいいよね。流行りの服を着れば間違いはないんだけど、それだと目立たないもんね」
「あの1位のヤツは、確実にド派手な衣装でくると思うんだよなぁ。ドーンとインパクトあるやつで」
確かに……
見た目が派手だもんね。
だけど、派手だから、目立つからって、勝てるとは思わない。
「あたし思うんだけどさ。こういうイベントって、“普通”なのが一番いいんじゃないの?」
「普通?」
「まぁ、舞台に立つわけだからそれなりに華やかじゃないといけないのかもしれないけど。もっとこう個性っていうの?あたし達にはあたし達にしか出せない個性ってあると思うんだよね。それで勝負した方が――」
「それだっ!!!!」
ヒロくんが急に大声をあげた。
おかげで、心臓が飛びあがった。
「それだよ!! 柏木。俺らにしか出せないもの、ちゃんとあるじゃん!!」
ヒロくんの目が、キラキラと輝きだした。