10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
半ば強引に外に連れ出されたあたしは、ヒロくんの隣を静かに歩いた。
駅前のビルに行く。
放課後は真っすぐに家に帰るタイプだから、久しぶりにこういう所に来ると少しだけテンションが上がった。
「すごい人だね」
「まぁ、時間的なのもあるんだよ」
「何か、この町に住んでる人が全員集まってるみたいだね」
「ハハッ!! それは大袈裟だよ。まぁ、確かにこの町は小さすぎだよなぁ」
頭の後ろで手を組んだヒロくん。
早速、色んなショップを物色し始めた。
「ところで、コンテストの服って、どんなのがいいんだろうね」
あたしもヒロくんの後に続き、ラックにかかっている洋服を何気なく触った。
「うーん。去年はみんなあまり違いはなかったよ。その時の流行りの服ばかりだったし、正直、見てる側はそんなにおもしろくなかったかな。まぁ、それぞれちゃんと着こなせてたから、よかったちゃよかったんだけどね」
す、すごいな、ヒロくん。
ホントに好きなんだなぁ。
あんなに真剣な顔で洋服を選んでるし。
正直、自分でも自分のスタイルがわからないんだ。
ギャル系じゃないって事ははっきり言えるんだけど。
買う度にジャンルが違う。
だから、いざという時、コーディネート出来ないんだよね……