10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!
文化祭当日。
「うわっ、すごい!!!それどうしたの?」
青い着物に身を包んでいるヒロくん達。
廊下でばったり会って、目が丸まった。
「すごいでしょ、これ。全部女子が縫ったんだって」
ヒロくんが両腕を開いて、あたしに衣装を見せてくれた。
青い着物に、頭には“誠”のハチマキ。
「新撰組、みんなよく似合ってる」
冷静に言ったつもりだけど。
実は、赤面してるんじゃないかってくらいドキドキしてる。
3人とも、似合いすぎ。
廊下ですれ違う人達がみんな振り返ってるし。
あたしって物凄い人達と幼なじみなんだなって、つくづく思った。
「おまえ、どうして制服のまんまなんだよ」
相変わらずふて腐れた表情の和馬くん。
健くんは、廊下の壁に寄り掛かって、腕組みをしているし。
まだ、喧嘩したままなのかな……
「どうしてって……」
言われても……
女子の輪に入っていけないあたしには、衣装の準備なんて出来なかったわけで。
少しだけ期待して来てみたけど、やっぱり、あたしの衣装はどこにもなかった。
「あるよ」
「……え?」
「柏木の衣装」
新撰組の旗を持っているヒロくんが、パチっとウインクした。
何だか……嫌な予感……。