10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!

コンテストが進むにつれて、会場はどんどん盛り上がっていった。

さすがは投票で選ばれた人達。

舞台の上の、たった何分間のパフォーマンスで、会場みんなの目をくぎづけにしていた。

次は、あのリーダーの番。

舞台に出る前に、一瞬あたしを振り返った。

そして、フンっと鼻で笑った。

悔しい……

まだ何もしていないのに、完全に勝ち誇った態度だ。

あたし達がこの格好だから?

あたし達に、勝てる要素なんてないって?

絶対、負けないんだから……

「続きましてぇ!!!2年A組。高山みやびちゃーん!!!」

リーダーの名前が呼ばれ、堂々とした態度で、舞台へ進んだ。

照明の色は、赤やピンク。

曲も色気のあるもので、セクシーさを十分にアピールしている。

男子のテンションは最高潮。

本人のウォーキングも、まるで本物のモデルみたいだった。

……すごい。

一瞬にして、会場がリーダーの色に染まった。

この盛り上がりを、自分のものに出来るんだろうか。

「柏木。次だよ」

トン。 と、ヒロくんに背中を押された。

不安に押し潰されそうなあたしとは対照的な、余裕な微笑みだ。

「そんな不安そうな顔しないの。今のパフォーマンスが凄くて、自信なくなったの?」

言われて、あたしは俯いた。

パフォーマンスを終えたリーダーが、舞台袖に戻ってきた。

やり切ったって表情。

余計、不安が増す。

「柏木。どんなにあいつらが凄いパフォーマンスをしても、俺らには勝てないよ」

「……え?」

「だって、“絆”が違うもん」

「……ヒロくん」

「幼なじみの強さ、思い知らせてやろうよ」

ニコっと、ヒロくんが笑った。

その笑顔を見たら、不安感なんてどこかへ吹っ飛んだ。
< 123 / 176 >

この作品をシェア

pagetop