10年ぶりに再会した幼馴染みがイケメンすぎて困ってます!

「さぁ、いよいよラストになりましたぁ!!!コンテストの最後を締めくくってくれるのは、このコだぁ!!!!2年D組。柏木ゆずちゃーん」

パッと、照明が明るくなった。

オレンジとイエローが交差する。

曲も、リズムのいい、少し可愛らしいものがかかった。

「柏木、行くよ」

ヒロくんの合図で、舞台へ足を進めた。

うわっ――…

すごい人だ。

コンテストの締めということもあって、かなり盛り上がっていた。

ヒロくんと一緒に舞台の中央まで歩いて、一旦立ち止まる。

すると――…

「……え、何か“普通”じゃない?」

そんな声が、会場から聞こえてきた。

成功するって思ってたのに……

「あれ、普段着すぎるでしょ」

ヒロくんの笑顔で、不安なんて吹っ飛んだのに……

「ヒロくんも、あれじゃいつも見てるヒロくんと変わんないじゃん」

こんなにはっきりと言われたら……

「つまんなーい。せっかくヒロくんが出るから楽しみにしてたのにぃ」

やっぱり、自信なんてなくなっちゃうよ……

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